歯科用語集
あ行
アクセスホール | 上部構造とインプラントを接続するために、上部構造に空いている穴のことをいいます。 アクセスホールにネジを締め付け、上部構造をしっかり固定した後に、その穴 をCRで埋めます。 | |
アタッチメント | 入れ歯を安定させるために、取り付ける装置のこと。 まだ残っている歯を削り上部に、もしくはインプラントを埋入して取り付ける。 | |
圧下(イントルージョン) | アッカ | 歯を歯槽骨の中に押し込む(埋める)ことで、強い力を長期間かける必要があるため特殊な装置が必要。 |
圧排 | アッパイ | 印象採得の際に、歯と歯肉の間に細い糸を入れて歯肉を広げ、歯の周りを精密に型取りできるよう にする作業のこと。きれいな被せものを作るには重要だが、痛みを伴う場合がある。 |
アップライト | 歯列矯正などで、斜めに傾いている歯を真っ直ぐに起こす治療のことで、整直とも言う。歯が抜け たまま放置していて、隣の歯がその隙間に倒れててきてしまった場合や、もともとの歯並びが悪く歯 が傾いている場合などに行う。 | |
アパタイト | ハイドロキシアパタイトのこと。歯や骨を構成している成分で、リン酸カルシウムで出来ている。 | |
アバット | かぶせ物治療の際、削り取る部分が多い場合、歯の強度を増す為にかぶせ物の下に立てる 土台のこと。コアとも言う。 | |
アブフラクション | 噛み合わせの力が原因の歯質の欠損のことで、上下の歯が強く噛み合うことで、構造的に脆いエナメル質と象牙質の境目付近が欠けてしまう事。 | |
アマルガム(アマルガム充填) | 歯の詰め物によく使われていた歯科材料のひとつで、水銀と銀とすず等を混ぜて作られたもの。 近年日本では水銀の害の問題が大きいためあまり使用されていないが、安価であることから使用 している国は多い。即日充填で素早く治療を終える事ができるが、金属アレルギーの原因になるこ とがある。 | |
アルジネート印象材 (アル銀酸印象材) |
アルジネートインショウザイ | 口の中の型を取る際によく使われる歯科材料。コンブなどの海草に含まれるアルギン酸が原料の 印象材で、安くて操作も簡単でだる。アルジネート印象材の粉末(アルギン酸のアルカリ塩や 石膏(硫酸カルシウム)などを混合したもの)に水を混ぜることによって硬化する。 |
アンカー | 矯正治療で歯を動かすための土台になる歯や装置などの固定源のこと。 | |
アンカーロス | 矯正治療でアンカーとして使用していた歯が、逆に本来動かす予定だった歯に引っ張られて 動いてしまうこと。 | |
アンキローシス(骨性癒着) | 主に臼歯に起こる現象で、歯根と歯槽骨が癒着してしまうこと。対合歯の挺出の原因になったり、 乳歯の場合は永久歯が生えてくるのを妨げる場合がある。 | |
アングルの分類 | 中心咬合位における上下第一大臼歯の位置関係を基準として分類される。 あくまで永久歯に対する分類である。中心咬合位で分類する。 以下の3分類に分けられる。 ・I 級 ・・・上下第一大臼歯の咬合関係が正常。 ・II 級 ・・・下顎第一大臼歯が上顎第一大臼歯に対して遠心に位置する。 ・III 級・・・下顎第一大臼歯が上顎第一大臼歯に対して近心に位置する。 ・1類・・・上顎前歯の唇側傾斜、口呼吸を伴う。 ・2類・・・上顎前歯の舌側傾斜を伴う。 |
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アンレー | 臼歯部の虫歯で、治療によって削った部分を埋めるインレーのうち、咬頭を含むもののこと。 | |
一般臨床歯科医師 (General Practitioner) |
イッパンリンショウシカイシ | GPと略称で良く出てきます。一般臨床歯科医師(General Practitioner)のことです。GPではない歯 科医師とは、大学の教授や研究者、矯正専門医ほか自費専門に行う歯科医師です。歯肉整形術 のこともGPというので注意。 |
イニシャルプレパレーション | 初期治療のこと。初期治療とは病気の原因を排除して、症状をある程度まで改善し、 その後の治療効果を高めるための手順のこと。 | |
医療従事者 | イリョウジュウジシャ | 医療業務に従事する者を指す。医療職とも、医療者とも呼ぶ。また、各医療従事者らを包含した言 葉にコ・メディカルがある。 |
医療費控除 | イリョウヒコウジョ | 一年間の間に、自分とその家族が支払った医療費の合計が10万円を超えると、 確定申告により税金の一部が戻ってくる制度のこと。 |
印象 | インショウ | 口の中の型取りのことで、これに石膏を注いで口の模型を作り、歯の詰め物や補綴物を製作する。 |
院内感染 | インナイカンセン | 医療機関にいる間、また医療行為を受けて何らかの病原体の感染を受けること。 |
院内技工 | インナイギコウ | 歯科医院の中に技工士が居て、院内で詰め物や差し歯・入れ歯などを製作すること。 医師と技工士の意思疎通がしやすいというメリットがある。 |
インフォームドコンセント | 医療機関が患者に対して、治療に関する様々な情報提供や説明を行い、納得した上で治療を進め て行くこと。 | |
インプラント治療 (人工歯根埋入手術) |
インプラントチリョウ | 歯が抜けてしまったところの骨にフィクスチャー(本体にあたるネジ、インプラント体、人工歯根)を埋 め込んで、そのネジを土台にしてアバットメントと上部構造(人工の歯)を装着する治療法です。 |
インプラントオーバーデンチャー | すべての歯を失った場合に受けられる治療法です。顎の骨数本のインプラント(本数はお口の状態 によって異なる)を埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつけます。入れたインプラントの上に、連結 するためのパーツを接続し、それにピッタリと合う総入れ歯を装着させます。インプラントに総入れ 歯がしっかりと固定されますので、通常の総入れ歯に起こりがちな問題が解消され、よく噛んで食 べられるようになります。 | |
インプラント手術 1回法 | インプラントシュジュツイッカイホウ | 1回法では、人工歯根と連結させるアパットメントが一つにまとめられたものを埋め込むようになっ ています。 1回法手術のメリットは、手術が1回で済むので負担が少なく、文字通りに2度手間にな りません。それに人工歯を装着するまでの期間が短くて済みますので、治療期間が短くもありま す。 |
インプラント検診(メインテナンス) | インプラントケンシン | インプラント治療の術後、年に数回検診を行う事が、インプラントを長持ちさせるために重要と言われています。 |
インプラント手術2回法 | インプラントシュジュツニカイホウ | 2回法では人工歯根だけを埋め込み、骨と人工歯根が結合したら2回目の手術を行います。 2回 法手術のメリットは、1回法と比較した場合に感染しにくいということです。また、顎の骨の量が少な い人でも、骨移植や骨再生を行なうことで適応できるなど、多くの人に適応される手術方法です。 |
インレー | 臼歯部の虫歯で、治療によって削った部分を埋める詰め物のことで、保険内治療の場合は、金銀 パラジウム合金と呼ばれる金属を使うことが多い。※白色の素材を使用することも出来る(※保険適 用外) | |
ウォーキングブリーチ | 歯の神経(歯髄)を取った後に歯の中に歯を白くする薬剤を入れ、変色した歯を白くする方法。 | |
う窩 | ウカ | 虫歯(う蝕)によってできた穴のこと。 |
右側 | ウソク | 歯科用語では、(みぎがわ)とは読まずに(うそく)と読む。 |
エアータービン | 先端に様々な形の器具を付けて、風による高速回転で歯などを削る器具のこと。 | |
エアアブレーション | 酸化アルミナの粉を強い圧力で噴射させることにより、小さい虫歯を取り除く治療機器。 ドリルと呼 ばれる従来の歯を削る治療機器に比べ不快な音や振動が少ない。 | |
エアーフロー | PMTCの一つで、水・風(エアー)・重曹パウダーの3つを使用する事により、歯面についた着色・プ ラーク・バイオフィルムを取り除きます。 | |
永久歯 | エイキュウシ | 乳歯から生え替わる歯のことで、全部で28本ある。(親知らずを入れると32本) |
エキスカベータ | エキスカベーターとは、軟化象牙質の除去や窩洞形成に使用される歯科用器具です。 先がスプーンのようになっているものは、「スプーンエキスカベーター」とも呼ばれます。 | |
エキストラクション | ||
エキストラクション(抜歯) | (バッシ) | 歯を抜くことです。英語でextractionの略。状態によって異なり、歯肉切開、骨を削ったり、また歯 や歯の根を割って抜歯を行うことがあります。 |
エスピー | 消毒(洗浄)のこと。 | |
X線透過像 | エックスセントウカゾウ | 嚢胞(のうほう)ができている部分など、X線(レントゲン)写真上で、黒く見える部分のこと。 |
エッチング | 接着力を高めるために行う、窩洞形成後の表面の前処理のこと。 | |
エナメル質 | エナメルシツ | 歯の表面を覆っている硬い部分で、主成分はリン酸カルシウム。人間の体の中で最も硬い組織で、 熱などの外部刺激を伝えにくく、歯髄を守っている。 |
エプーリス | 歯肉にできる良性の腫瘤(しゅりゅう)のことで、歯列不正やかぶせ物の不適合などによる慢性的な 刺激が主な原因。歯肉腫とも言う。20~30代の妊婦に多くみられる妊娠性のものもある。大きくなる と歯並びなどに悪影響がでる場合もあるため、歯肉や歯槽骨の一部を外科的に切除する必要があ | |
エムティーエーセメント | 虫歯が歯髄に近接していた際の覆髄(歯髄が露出した時に、上からセメントを覆う事で神経の保存 を図る場合や、歯髄が露出していない時でも、歯髄の保護や鎮静を図る場合)や、歯の内部のひび や骨に抜ける穴等を塞ぐ際に適したセメントです。 | |
エムティーエム | 少数の歯だけを部分的に動かす歯列矯正のこと。 | |
エムドゲイン | 歯周組織に存在する各細胞に対し、創傷治癒環境を提供するブタ歯胚組織を使用した歯周組織再 生用材料。 | |
縁下 | エンカ | 歯ぐきより下の部分のこと。歯ぐきより下の、歯ブラシの届かない所にある歯石を縁下歯石と言う。 |
嚥下 | エンゲ | 食べ物などを飲み込む動きのこと。 |
縁上 | エンジョウ | 歯ぐきより上の部分のこと。 |
遠心 | エンシン | 正中から遠ざかる方向(奥歯の方向)の事。D (distal side)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』 『近心(正中側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
エンド | 歯内療法という意味のEndodontic treatmentの略で、歯髄治療のこと。 | |
オートクレーブ | 器具滅菌、培地滅菌など実験室・研究室には欠かせません。高圧蒸気滅菌器とも呼ばれていま す。用途として培地・培養液などの滅菌、培養用器具・容器類の滅菌、ガラス・金属器具類滅菌です。 | |
オーバージェット | 上下の歯を噛み合わせることで、上の前歯が下の前歯に被さったときの、 下の歯の面に対して、上の歯の面の出ている水平距離のこと。 外側へ出ている場合をプラス、引っ込んでいる場合をマイナスと表記する。 | |
オーバーバイト | 上下の歯を噛み合わせることで、上の前歯が下の前歯に被さったときの、 下の歯の先端と上の歯の先端の重なりの距離のこと。 重なりが深い場合をプラス、重なりが無く開いているとマイナスと表記する。 | |
オールオン4 | 総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入する手術のこ とです。その日に固定式の仮の歯をいれますので、すぐに噛むことができますし、機能面だけでは なく審美的にも自然です。もちろん入院の必要はございません。6本埋入する場合は、ALL ON 6 (オールオンシックス)と呼びます。 |
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オールセラミッククラウン | 金属を全く使わずに、セラミックのみで作られるかぶせ物のこと。保険適用外。 有心会ではe-maxを使用。 | |
嘔吐反射 | オウト? ハンシャ | 口腔内(舌など)に触れられたときに反射的に吐き気を催すこと。 せきやくしゃみと同様に反射的に行われるものなので、本人の意思で止めることができない。 |
オッセオインテグレーション | インプラント治療の用語で、チタン製のフィクスチャー(インプラント体)と顎の骨が結合すること。 骨を表すラテン語のオス(os)と、結合を表す英語のインテグレーション(integration)の組み合わせが 語源。(オステオインテグレーション) | |
オトガイ神経 | オトガイ シンケイ | オトガイとは顎のことで、下歯槽神経から枝分かれして下顎を通る神経のこと。下口唇や下顎の前 歯部・小臼歯部の感覚を伝える神経なので、インプラントの手術や下顎の歯の抜歯などの時にこの 神経を傷つけてしまうと、下唇やその周囲の感覚の麻痺が起こる。 |
オフィスホワイトニング | 歯科医院で高濃度の薬剤を塗布し、強い光を当てて短時間で歯を白くする審美治療のこと。 | |
親知らず | オヤシラズ | 永久歯28本の更に奥に生えてくる、一番奥の第三大臼歯のこと。 真っ直ぐに生えてこなかったり、一生生えてこないこともある。智歯とも言う。 |