歯科用語集
さ行
サージカルステント | 止血や患部の保護、固定などに使われる装置のこと。 または、インプラントの手術のときに、インプラント体を埋め込む位置を確認するために使われる透 明樹脂の型のこと。他の外科処置でも使用する。 | |
細菌性誤嚥性肺炎 | サイキンセイ ゴエンセイハイエン | 誤嚥性肺炎の中で、口腔内の雑菌が気管支に入ってしまうことで生じたもののこと。唾液と共に少 量ずつでも誤嚥すると肺炎になる。 |
再石灰化 | サイセッカイカ | 唾液中のカルシウムやリンが歯に付着して、脱灰が起きた部分を修復する働きのこと。 |
在宅診療 | ザイタク シンリョウ | 体が不自由な人や寝たきりの人等、歯科医院への通院が出来ない患者様が、歯科診療を受けら れるように、歯科医師や歯科衛生士が直接出向いて診療を行うこと。訪問診療とも言う。 |
サイナス | 上顎洞のこと。副鼻腔のひとつで、鼻腔(鼻の中の呼気の通り道)に隣接した骨の中にある鐘体状 の空洞。上顎の臼歯部と接近しているため、上顎臼歯部の疾患による影響を受けやすい。 | |
サイナストラクト (旧:フィステル) | 進行した虫歯や歯周病などによって歯周組織にたまった膿が、外に流れ出る穴のこと。 | |
サイナスリフト(上顎洞拳上術) | (ジョウガクドウ キョジ ョ ウ ジュツ) | サイナスリフトとは、上顎の骨の再生手術の術式のひとつで、頬側の歯肉を剥離して骨を取り除い て上顎洞底部を持ち上げて隙間を作り、骨移植や再生療法などで骨造成を誘導する治療法です。 上顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能な場合で、ソケットリフトでは対応 できない骨の高さが 5mm以下の場合に行う方法です。 一般的にサイナスリフト法と同時にインプラ ントの埋入は行わないため、サイナスリフト後に骨の増大と安定が完了するまで4~6ケ月程度の 期間を待たなければなりません。しかし、上顎の骨の高さが 5mm以下の場合にはこの方法以外に インプラントを行うことは不可能です。 |
擦過痛 | サッカ? ツウ | 虫歯や歯周病や誤ったブッラシングや噛み合わせが原因で、象牙質が露出し、歯ブラシの毛先や 爪楊枝などで、歯の表面を触れた(すった)際に生じる、一過性の痛みのことをいいます。虫歯以外 で擦過痛が生じる場合は、象牙質知覚過敏症(知覚過敏)の疑いがあります。 |
CO | 要観察歯のこと。エナメル質が脱灰している状態で、衛生状態を改善することで再石灰化による自 然治癒が期待できるため、治療は行わずに様子をみる。 | |
C1 | 虫歯の初期の状態で、エナメル質部分が虫歯によって蝕まれている状態のこと。1~2回の治療で 治すことが出来る。 | |
C2 | 虫歯が進行して、象牙質までが蝕まれてしまった状態のこと。1~2回の治療で治すことが出来る。 | |
CTスキャン | 一般によく聞くCTとは、Computed Tomographyの略です。 コンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成で、断層写真を得ることができる装置です。歯科 用CTとは、近年開発された歯科に特化したCT装置で、コーンビーム方式を用いているためコーン ビームCTとも言われています。 主に、インプラントや親知らずの抜歯などの治療に用いられます が、耳鼻科領域(蓄膿症など)にも応用されることがあります。三次元の高画質画像を用いること で、断層方式パノラマX線写真や口内法X線撮影法では判別できない、痛みや症状の原因の究明 に役立ちます。 | |
C3 | 虫歯が歯髄にまで進行してしまった状態のこと。根管治療が必要なため、治療に時間がかかる。 | |
C4 | 虫歯によって歯冠部分がほとんど失われてしまい、歯根部分だけが残っている状態のことで、歯を 残すことが出来ない場合が多い。 | |
歯肉整形術(gingivoplasty) | シニク? セイケイジュツ | 形の崩れてしまった歯ぐきを、出来る限り自然の形を保ちながら綺麗に整える手術のこと。 |
シーラント | 虫歯になっていない臼歯の細かい溝に、レジンをコーティングして、虫歯になりにくくする処置のこ と。乳歯や生えたばかりの永久歯などに使われることが多い。 | |
シェード | 色調のこと。 | |
シェードガイド | ホワイトニングの際や詰め物・被せ物をする際に使用する歯の色見本のこと。歯の色は、日本人に 多い赤系のA、イエロー系のB、グレー系のC、ダークブラウン系のDというランクで分けられ、さらに 番号が高いほど色が濃いということになります。日本人の歯の色はA3~3.5が標準的でアメリカ人 はA2~2.5程度といわれています。 | |
シェードテイキング | 歯の色は色の濃さ、明るさ、透明感という三つの要素に分けて分析することができます。また、歯の 先(切端)と根元(歯頸部)、歯の表面と深部では色が異なります。歯に模様が入っている場合や色素 沈着が生じている場合もあります。このような違いを見分けてその歯に最も適した色を選択する作 業のことを言う。 | |
歯牙 | シガ | 歯のこと。 |
歯科衛生士 | シカ???? エイセイシ | 国家資格を取得して、衛生診療の補助や、歯科指導を行う専門職のこと。(デンタルハイジニスト) |
歯科技工士 | シカ???? ギコウシ | 国家資格を取得して、かぶせ物や入れ歯等の歯科技工物を作る専門職。(デンタルテクニシャン) |
歯科技工指示書 | シカ???? ギコウ? シジショ | 歯科医師が歯科技工を歯科技工所等に外部委託する際,歯科技工物の設計,作成方法,使用材 料,発行年月日,発行した歯科医師の住所・氏名等を記載した書類。 |
自家骨 | ジカ???? コツ | 自分自身の骨のこと。 |
歯科助手 | シカ???? ジョシュ | 歯科診療の補助をするアシスタントのこと。(デンタルアシスタント) |
歯牙破折 | シガ??? ハセツ | 歯冠破折:外から見えている部分の歯が折れてしまうこと。 歯根破折:歯の根っこが折れてしまうこと。 |
歯牙漂白(ホワイトニング) | シガ??? ヒョウハク | 薬品等を使って歯を白くすることで、ホワイトニングやブリーチングともいう。 |
歯科用セメント | 詰め物やかぶせ物を歯に固定するのに使う歯科材料のこと。 | |
歯間 | シカン | 歯と歯の間の部分のこと。 |
歯冠 | シカン | 歯の中で歯ぐきから出ている、外から見える部分のこと。 |
歯冠形成 | シカン? ケイセイ | 虫歯を削った後、歯の残った部分を形成し、補綴物を作るために適した形にすることです。神経の ある歯(生活歯)に対して行われるものを「生PZ」神経のない歯(失活歯)に対して行われるものを「失PZ」と言います。 |
鼓形空隙 | コ? ケイクウゲキ | 両隣接面におけるコンタクトを頂点とし歯頸部間を底辺とする鼓形の空隙。正常な場合は健康な歯 間乳頭で満たされているが、歯周病の進行および歯槽骨吸収により空隙が拡大する。鼓形空隙が 拡大すると清掃不良となりやすく、さらなる歯周病の進行につながる危険性がある。 |
歯間ブラシ( INTERDENTAL BRUSH) | シカン ブラシ | 歯と歯の隙間を磨くための小さな歯ブラシのこと。 |
歯間乳頭 | シカン? ニュウトウ | 歯と歯の間の三角形の歯ぐきの部分のこと。 |
歯冠破折 | シカン? ハセツ | 外から見えている部分の歯が折れてしまうこと。 |
歯頸部 | シケイブ | 歯と歯ぐきの境い目の部分のこと。 |
歯根 | シコン | 歯の中で、歯ぐきの中に埋まっている部分のこと。 |
歯根吸収 | シコン? キュウシュウ | 乳歯の生え変わりの時期などに、歯根部分の歯質が溶けて抜けやすくなってしまうこと。外傷や歯 根の炎症によって起きる場合もある。 |
歯根破折 | シコン? ハセツ | 歯の根っこが折れてしまうこと。 |
歯根膜 | シコンマク | 歯と歯槽骨の間にある薄い膜のことで、歯と骨を結びつける役割がある。 |
歯根膜炎 | シコンマク? エン | 虫歯の進行が原因で、歯根膜が炎症を起こす病気のこと。 |
歯質 | シシツ | エナメル質、象牙質等の、歯の成分のこと。 |
歯周基本検査 | シシュウキホン ケンサ | 歯周組織の概要を把握するための簡略化した検査法です。 測定項目は、歯周ポケットの深さ(各歯の1ヶ所の深さを測定)、ポケット測定時の歯肉出血 、歯の 動揺度です。 |
歯周病(Periodontal Disease) | シシュウ ビョウ | 歯垢が歯肉溝に入り込んで、炎症を起こした状態のことで、歯肉炎と歯周炎の総称。進行度によっ てP1~P4と分けられる。 |
歯周精密検査 | シシュウセイミツケンサ | 歯周組織の詳細に把握するために多数の項目を詳しく調べるものです。測定項目は、歯周ポケット の深さ(各歯の周囲6ヶ所の深さを測定)、ポケット測定時の歯肉出血 、歯の動揺度 、プラーク(歯 垢)付着度 です。 |
歯周組織検査 | シシュウソシキ? ケンサ | 歯周病の治療の前にはこの歯周組織検査を実施し、歯周病の状態や悪化させる要因を的確に把 握する必要があります。また、歯石除去やスケーリング・ルートプレーニング、歯周外科手術と治療 のステップを重ねる度に毎回、歯周組織検査を実施して状態を評価しその後の治療方針を検討す る必要があるのです。 |
歯周ポケット | シシュウ ポケット | 歯周病の進行によって出来た、歯と歯ぐきの溝のことで、この深さで歯周病の進行度合いを判断す る。 歯の周りには歯肉溝という溝があります。 この溝は健康な状態の時には歯茎にぴったりくっつ いていて細菌の侵入を防いでいます。 |
歯周ポケット掻把 | シシュウ ポケット ソウハ | 歯根に付着した歯石や、細菌に侵された歯肉の一部を取り除いて、歯周組織の炎症を改善させる 治療を、歯周ポケット掻爬(そうは)と言う。 |
歯周嚢胞 | 歯根側面の歯頸部に生じる嚢胞。 | |
歯髄 | シズイ | 細い血管やリンパ管、神経等の集まった組織で、歯に酸素や栄養分を運んだり、排泄物を取り除い たりしている。虫歯が進行して歯髄を取ってしまうと、歯に栄養が行かなくなるので歯がもろくなり寿 命が短くなる。 |
歯髄炎 | シズイエン | 虫歯が歯髄にまで進行してしまった時の病名で、ズキズキとした激しい自発痛を伴う。症状が激し い場合は麻酔が効かないこともあり、治療中にも激しい痛みを伴う可能性がある。 |
歯髄腔 | シ? ズイクウ | 歯髄(歯の血管や神経)が入っている空洞のこと。 |
歯性上顎洞炎 | シ? セイジョウガクドウ エン | 歯および周囲組織の病変(根尖病変)が波及したり、上顎痩や歯根の迷入により起こる炎症であ る。眼窩下部の拍動痛や原因歯の圧痛、歯肉頬移行部の発赤、腫脹、後鼻漏などの鼻症状、発熱 や倦怠感などの全身症状。急性炎症は原因歯の抜歯と洞内洗浄を行い、慢性炎症の場合は、根 治手術を要する。 |
磁性アタッチメント | ジセイ アタッチメント | 磁石を使って入れ歯を安定させる装置で、ワイヤー等をかける必要が無く、がたつきの少ない入歯 を作ることが出来る。 |
歯石 | シセキ | 歯垢に唾液中のカルシウムなどが付着して固まったもの。歯石になってしまうと歯ブラシでは除去 出来ないので、歯科医院での専門的な掃除が必要になる。 |
歯槽骨 | シソウコツ | 歯根を支える骨のこと。歯周病が進行すると吸収されてしまい、歯を支えることができなくなる。 |
歯槽嚢胞 | シソウ? ノウホウ | 虫歯の進行による根っこの感染が原因で炎症が起こって化膿し、根っこの先に膿が溜まった状態 のこと。 |
支台歯 | シダイシ | 欠損部分にブリッジや入れ歯を入れるときに、補綴物or技工物の支えとなる歯のこと。 |
失活歯 | シッカツ シ | 既に歯髄が死んでしまっている歯のこと。 |
試適(トライフィット) | シテキ | 完成したかぶせ物や入れ歯などが、きちんと口に合っているかを見るために、仮に付けてみるこ と。 |
歯肉 | シニク | 歯ぐきのことで、さらに遊離歯肉(歯頸部の周りを囲み、歯肉溝を形成している歯肉)、付着歯肉(歯槽骨やセメント質と結合している動かない歯肉)、歯間乳頭(歯と歯の間の部分の歯肉、乳頭歯 肉とも言う)に分類される。 |
歯肉炎 | シニク? エン | 歯肉に炎症がある状態のこと。歯肉のこともGと表す。 |
歯肉縁下 | シニク? エンカ | 歯と歯茎の境目(歯肉縁)より下部分のことで、いわゆる歯周ポケットのことをいいます。 |
歯肉縁下歯石 | シニク? エンカ? シセキ | 歯と歯茎の境目より下の歯周ポケットの部分にできる歯石のことをいいます。 歯肉縁上歯石に比べ、硬く、除去するのが困難であり、歯周病を引き起こす要因の一つです。 |
歯肉縁上 | シニク? エンジョウ | 歯と歯茎の境目(歯肉縁)より上部分の歯面のことをいいます。 |
歯肉縁上歯石 | シニク? エンジョウシセキ | 歯と歯茎の境目より上の外に出ている部分にできる歯垢や歯石のことをいいます。歯肉縁下歯石 に比べ、量が多く軟らかく、歯肉炎の原因となります。 |
歯肉溝(サルカス) | シニク? コウ | 歯周組織において、エナメル質と歯肉の境目にある溝を指す。 健康な歯肉溝の場合2mm以内であ る。 歯肉が病的に腫れ、歯肉溝が深くなったものを歯周ポケットあるいは仮性ポケットという。 |
歯肉弁根尖側移動術 | シニク? ベンコンセンソクイドウ? ジュツ | 歯肉が狭い場合や、歯周病などで、深い歯周ポケットがあった場合に、シャローサルカス ( 健康で 生物学的幅径を保っている良好な状態 ) を形成したり、歯肉を維持または増加させたり、歯周ポ ケットの除去を目的とした治療方法です。天然歯の術後は歯根が露出するため、知覚過敏や二次 う触が起こりやすいため、十分なプラークコントロールが必要とされます。 インプラント治療の2次 OPE時に手術をすることがあります。 |
自発痛 | ジハツツウ | 何もしていなくてもズキズキと痛みがある状態のこと。 |
自費治療 | ジヒ???? チリョウ | 矯正やインプラント、ホワイトニングなど保険の効かない診療のこと。 |
ジャケット冠 | ジャケットカン | 金属で裏打ちされていないかぶせ物のこと。 |
主訴 | シュソ | 患者の来院動機となった、主な原因のこと。 |
シュナイダー膜(上顎洞粘膜) | シュナイダーマク (ジョウガクドウ ネンマク) |
上顎洞と歯槽骨の間にある非常に薄い粘膜のこと。 |
床 | ショウ | 口蓋/口蓋底の事 |
上顎前突 | ジョウガ ク ゼントツ | 上の歯が前に飛び出していて常に上の前歯が見えている噛み合わせのこと。出っ歯のこと。 |
上顎洞 | ジョウガクドウ | 上あごの奥歯の上にある骨の空洞を上顎洞といい、目や鼻、口で囲まれた場所に存在している。 上顎洞は粘膜で覆われていて、左右対称な形をしており、人によってその形や大きさが異なる。上 顎の臼歯部と接近しているため、上顎臼歯部の疾患による影響を受けやすい。 |
上顎洞炎 | ジョウガクドウ エン | ・インプラント治療中に上顎洞粘膜が傷つき、細菌が入り込み感染した という事等で起こりやすい傾向にあります。これらの場合、基本的には歯科で治療を受けることに なるが、状態によっては十分な医療設備のある大きな病院での治療や、耳鼻咽喉科と連携が必要 となることもある。 |
笑気麻酔(笑気鎮静法) | ショウキ マスイ(ショウキチンセイホウ) | 低濃度の亜酸化窒素(N2O)を酸素と混合して、鼻から吸入することによって、治療時の緊張感や不 安を和らげる方法。 |
小臼歯 | ショウキュウシ | 真ん中から数えて4番目と5番目の歯のこと。 |
上唇小帯 | ジョウシ ン ショウタイ | 上唇の内側の粘膜と歯ぐきをつなぐ細いひだのような部分のこと。 |
上唇小帯付着異常 | ジョウシ ン ショウ タ イ フ チ ャ ク イジョウ | 幼児期によく見られる、上唇小帯が太く歯ぐきの頂上付近にまで伸びている状態のことで、上唇小 帯低位付着とも言う。大人になっても改善しない場合は歯並びなどに影響を及ぼすことがある。 |
小帯 | ショウタイ | 頬や唇の内側の粘膜と歯ぐきとの間の細いひだのような部分のことで、それぞれの部位ごとに、上 唇小帯・下唇小帯・頬小帯・舌小帯と呼ぶ。 |
上部構造 | ジョウブ コウゾウ | インプラントの上部構造のこと。インプラントの構造のひとつで、手術で顎の骨の中に埋め入れた フィクスチャー(インプラント体)の上にかぶせる人工歯のこと。 |
静脈内鎮静法(セデーション) | ジョウミャナクイチンセイホウ | 精神安定剤を静脈に点滴していく方法です。 使用する精神安定剤は数種類を組み合わせます。 点滴を始めると、間もなくリラックスした状態になってきます。 |
ジルコニア | ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても大変有名ですが強く、軽く、美しく、そして体に優しいセラミッ クです。また、医科では骨の代替素材として人工関節に使用されるなど生体親和性が高く、大変丈 夫で安全なセラミックです。 | |
ジルコニアアバットメント | 歯科のデンタルインプラント治療に用いるジルコニア製のアバットメント(en,土台部分の一部)のこ と。 | |
ジルコニアボンド ジルコニアセラミック |
ジルコニアにセラミックを築盛するタイプですので、歯の細やかな色調を再現する事が出来ます。ジ ルコニアの強度とセラミックの審美性、両方兼ね揃えたものです。 | |
歯列 | シレツ | 歯の並びのこと。 |
歯列弓 | シレツ? キュウ | 歯列の描く曲線。正確には切歯の切縁,犬歯の尖頭,そして臼歯の頬側咬頭の尖頭を通る曲線を いう。 |
人工歯 | ジンコウ シ | 天然歯(自分の歯)ではなく、人工的に作られた歯のこと。義歯に使用することが多い。 |
侵襲 | シンシュウ | 体に痛みなど何らかの影響があること。手術や抜歯などの外科処置によるものを外科的侵襲と言 う。 |
唇側 | シンソク | くちびる側のこと。L(Lavial side)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』『近心(正中 側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
審美歯科 | シンビ? シカ | 基本的な歯科治療と共に、口の中を外見的に綺麗にする治療のこと。基本的に保険が効かないの で自費負担になる。 |
浸潤麻酔 | シンジュ ン マスイ | 治療する場所へ注射して麻酔を効かせる、局所麻酔の種類のひとつ。 |
診断用ワックスアップ | シンダンヨウ ワックスアップ | 補綴治療前に、最終補綴処置によって修復されることが予想される歯列や歯肉の形態をワックス で成形すること。 |
診療情報提供書 | シンリョウ ジョウ ホ ウ テ イ キ ョウ ショ | 医師が他の医師へ患者を紹介する場合に発行する書類である。一般には紹介状と呼ばれるが、 内容はあいさつではなく、症状・診断・治療など現在までの診療の総括と紹介の目的などである。 他の医療機関との有機的連携や保健福祉関係機関との診療情報の相互提供を行うことで、医療 の継続性を確保し医療資源・社会資源の有効利用を図るために利用される。 |
水平埋伏智歯 | スイヘイ マイフク チシ | 真横を向いて歯ぐきの中に埋まったままの状態の親知らずのこと。 |
スケーラー | 歯や歯根に付着した歯垢や歯石を取り除くために使用される歯科治療器具。 | |
スケーリング スケーリング ルートプレーニング |
歯に付着した歯垢や歯石を除去する治療。歯根と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に入り込んだ歯石(縁下歯石)や炎症を起こした組織(不良肉 芽)を専用の器具により掻きだす治療法です。SRPによって、さらに歯周病の改善をはかることが可能です。 | |
スタンダードプリコーション | 標準予防策のことである。標準予防策とは、すべての人は伝播する病原体を保有していると考え、 患者および周囲の環境に接触する前後には手指衛生を行い、血液・体液・粘膜などに曝露するお それのあるときは個人防護具を用いることである。 | |
ステイン | 歯の表面につく着色汚れのこと。歯の表面に付着しているだけなので、病気や虫歯ではない。 | |
ストッピング | 虫歯治療や根管治療の際に、治療中の削った部分を一時的に封鎖する、仮の詰め物のこと。 | |
ストローマンインプラント | スイスで生まれた日本最大シェアのインプラントシステムで、比較的短期間で治療を終えることが 出来る。ITIインプラントから名称が変更された。 | |
スプリットクレスト | インプラントを埋め込むためには、ある程度の骨幅が必要です。そのため、歯周病や歯の喪失が 原因で骨が必要な量よりもやせてしまっている場合には、インプラントを埋め込むことが難しくなり ます。そのような場合、骨の頂上部にクサビのような形の特殊な器具を挿入し、二分割して骨を広 げ、その隙間にインプラントを埋め込む方法です。インプラントと骨とのスペースには、骨補填剤(患 者様自身の骨や人工骨)で満たし、骨を再生させます。 | |
スポルディングの分類 | 医療機器などの消毒や滅菌方法の目安として用いられている判断基準に、スポルディングの分類 があります。医療機器などを使用する際の感染のリスクを基準としています。医療機器などが人体 のどの部分に触れるか、又は触れないかで、消毒するか滅菌するか、又、洗浄だけでいいかが決 まります。3種類に分類され、①クリティカルは厳密な処理で、滅菌が必要です。②セミクリティカル は中程度の処理で、中水準又は高水準の消毒が必要です。器材によっては消毒薬が使用できな い器材もあります。その場合は、滅菌が必要になります。③ノンクリティカルは感染のリスクが最も 低いとされているため、低水準の消毒か、又は、洗浄だけでいいものもあります。 | |
3DS | バイオフィルムを取り除いて歯に直接薬剤を作用させ、除菌を行う予防方法のこと。Dental Drug Delivery Systemの略 |
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3Mix(3MixMP法) | 根管治療に使われる、三種類の薬品を混ぜて作った薬剤のことで、それぞれの薬品を混ぜる事 で、様々な細菌に対応出来る。 三種類の抗生物質を混ぜて作った薬剤を塗布してかぶせる歯科治療の方法。保険が適用されな いため自費負担になる。 |
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生活歯 | セイカツ シ | 歯髄の生きている歯のこと。痛みを感じるため、治療には麻酔が必要。 |
生活歯髄切断 | セイカツ シズイセツダン | 歯髄の生活力が高い乳歯に用いられる、感染した歯髄だけを部分的に除去して、歯髄を生きたま ま残しておく治療法。 |
正中 | セイチュウ | 右側1番目の歯と左側1番目の歯の間のこと。 |
正中線 | セイチュセウン | 体の中心のラインのこと。口腔内の場合、上下の歯の中心線のことです。 |
セカンドオピニオン | 通っている病院・医院以外の病院・医院を受診して、第三者の意見を求めること。 | |
舌 | ゼツ | べろのこと。歯科用語では(した)ではなく、音読みで(ぜつ)と読む。 |
舌炎 | ゼツエン | 舌にできた口内炎のこと。 |
切歯 | セッシ | 中切歯と側切歯のことで、真ん中から2番目までの前歯8本のこと。 |
切歯管 | セッシ? カン | 鼻と口をつなぐ管のこと。切歯管の中には血管の一部(蝶口蓋動脈の吻合枝)と神経(鼻口蓋神 経)が通っている。切歯管の入り口は上あごの裏側(口蓋)の中央前方部にあり、これを切歯孔と呼 ぶ。上あごの中央前方部にインプラントを埋める際はこの位置を確認して行う。 |
切歯孔 | セッシ? コウ | 鼻と口をつなぐ管(切歯管)の入口のことで、上あごの裏側(口蓋)の中央前方部にある。上あご中 央前方部にインプラントを埋める際はこの位置を確認しておこなう。 |
舌小帯 | ゼツ ショウタイ | 舌の内側の粘膜と歯ぐきをつなぐ細いひだのような部分のこと。 |
舌側 | ゼッソク | べろ側のこと。L(Lingual side)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』『近心(正中 側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
接着 | セッチャク | ある物質(修復物)と、ある物質(歯)の接触してる面を接着剤が媒介して化学的に結合する現象で す。年月を経ても口の中に溶け出す事も無く、耐摩耗性の高い性質のセメントであれば隙間もでき ません。 |
舌癖 | ゼツヘキ | 食べ物を飲み込む時に舌で歯を押したり、口をポカンと開けて上下の歯の間に舌を出していたりす る事があります。これは舌癖といって、歯並びやかみ合わせに大きな影響を及ぼす癖の一つです。 舌癖があると歯並びが悪くなったり、サ行やタ行がはっきりしなかったり、場合によっては顎の形を かえてしまうこともあります。原因として、口を開けて息をしていたり(口呼吸)、舌の裏のひも(舌小 帯)が短かったり、鼻やのどに病気(アレルギー性鼻炎、蓄膿症、扁桃肥大、アデノイドetc.)、その 他遺伝も関係することがあります。 |
歯科矯正用セパレーター | バンドを装着するために前もってセパレーターと言われるゴムを歯と歯の間に入れておくこともあり ます。これは特に矯正治療の初期の段階で行われることが多く、“痛み“としてはかなり強いものと 感じるはずです。基本的に第一臼歯に入れることが多い。 | |
シカ???? キョウセイヨウ | ||
セメント質 | 歯根部の表面を覆う歯周組織のこと。骨とほぼ同じ構造。 | |
セラミック | 治療後のかぶせ物や詰め物などに使われる、保険適用外の瀬戸物のような陶材のこと。保険適用 の材料とちがい変色しない。 | |
前歯 | ゼンシ | 真ん中から3番目までの12本の歯のこと。この部分全体を前歯部(ぜんしぶ)と言う。 |
前装冠 | ゼンソウカン | 天然歯に近い色で作る、前歯のかぶせ物のこと。保険適用。 |
先天性欠如 | センテンセイ ケツジョ | 生まれつき歯が無いこと。 |
総義歯(フルデンチャー) | ソウギシ | 歯が1本も無いときに、入れ歯の床(しょう)の部分が顎に吸着するように製作される総入れ歯のこ と。 (全部床義歯) |
叢生 | ソウセイ | 歯並びがでこぼこしている症状。別名:八重歯・乱杭歯 |
掻把 | ソウハ | 一般的には診断あるいは治療のために,鋭い匙状のキューレットで組織の採取,破壊,あるいは 除去を行うこと。主に産婦人科の手術で使われる言葉で、器具を使って体内の組織などをかき取る こと。人工妊娠中絶を意味する。 |
象牙質 | ゾウゲシツ | 歯を構成する組織のひとつで、エナメル質の下にあるやわらかい部分。やわらかいため、虫歯がこ こに達すると進行が一気に早まる。 |
即時負荷インプラント(イミディエート・ローディング) | ソクジ? フカ | インプラント治療のうちの一つの方法で、インプラントを埋め入れたその日のうちに、仮歯や最終的 な人工の歯(被せ物)を装着する方法。お口の中や全身の状態が良好であれば受けることができ、 他のインプラント治療と比較して、通院回数が少なくて済むのが特長。 |
側切歯 | ソクセッシ | 真ん中から2番目の歯のこと。 |
ソケットプリザベーション | 骨の吸収を防止するために、抜歯の時点で人工骨などを抜歯窩に入れて骨を再生させる方法で す。 | |
ソケットリフト(上顎洞拳上術) | (ジョウガクドウキョジョウジュツ) | 上顎洞は粘膜(シュナイダー膜)で覆われており、ソケットリフトとは上顎骨不足の際に、器具を使っ て上顎骨の一部分を粘膜側へずらすことで、埋入するインプラントの深さを確保します。手術の流 れは、ドリルで骨を削った穴からアプローチするので、小さな外科処置で骨を造ることができる。ソ ケットリフトと併せて、骨をずらした部分に自家骨や人工骨の移植をする場合もあり、同時にインプ ラントの埋入を行うことが多い。他に、オステオトームを用いて、上顎洞底を歯槽頂上から挙上させ る手術法を、オステオトーム・テクニックと呼びます。 |