歯科用語集
か行
開咬 | カイコウ | 奥歯で噛んだときに、上の前歯と下の前歯の間に大きな隙間がある噛み合わせのこと。前歯で食 べ物を噛み切ることができない、隙間から空気が漏れるため発音がしにくいなどの問題がある。幼少期の指しゃぶりや舌の癖が原因となることが多い。 |
外傷性咬合 | ガイショウセ イ コウゴウ | 口の中に外傷をもたらすであろう噛み合わせの事。多くの場合、治療により被せた無理のある形の補綴物が原因のケースが多い。咬合性外傷は、その咬合によってできた傷や症状の事。 |
過蓋咬合 | カガイ? コウゴウ | 下の前歯が殆ど見えないくらいに、上の前歯が深く覆い被さっている不正咬合のこと。 |
下顎 | カガク | 下あごのこと。歯科用語では、したあごではなく(かがく)と呼ぶ。 |
下顎孔伝達麻酔 | カガク? コウデンタツマスイ | 三叉神経の下顎神経を下顎孔の上部で麻痺させるもの。下顎臼歯の手術に用いられることが多 |
顎関節症 | ガクカンセツショウ | 口が大きく開かない、口を開け閉めする時に音がする、物を噛むと顎の間接が痛い等の顎の機能 障害のこと。 |
観血的処置 | カンケツテキ ショチ | 抜歯や手術などの出血を伴う治療のこと。 |
患者(クランケ) | カンジャ | 患者に当たるドイツ語の Kranke(n) に由来したもの。 英語で patient というところから、医療現場では、診療録などに Pt.(Pa.)という略語で記載される事 もある。 |
感染根管 | カンセンコンカン | 歯の根っこが病気に感染して膿がたまった状態のこと。 |
感染根管処置 | カンセン コンカン ショチ | 感染根管処置の略で、歯の根っこが病気に感染して膿がたまった時に行う根管治療のこと。 |
鉗子 | カンシ | 抜歯などに使用する器具で、組織を把持する器具。はさみのような外見で、手元にストッパーがつ いていて挟んだままにできる。抜歯部位によって適した種類を選んで使用する。 |
(顔面)気腫 | ガンメン? キシュ | 皮下組織に何らかの原因で空気が入って、顔などが張れること。胸部にあった気腫が顔面まで及 んだときや、顔の骨を骨折したとき、ごくまれに歯を削る機械から出る空気が、顔の皮下組織に 入ったときなどに起こる。 |
関連痛・連関痛(異所性疼痛) | カンレン ツウレンカン ツウ (イショセイ? トウツウ) |
神経を通ってきた痛みの信号を脳が勘違いしてしまうことによって、痛みの原因のある部位とは別 の他の部位に痛みが出ること。口腔内でも問題のある歯とは別の歯が痛んだり、内蔵などの異常 で歯が痛んだりすることもある。かき氷でこめかみが痛くなるアイスクリーム頭痛もそのひとつ。 |
義歯(デンチャー) | ギシ | 取り外し式の入れ歯のこと。(さし歯やブリッジなどの固定するかぶせ物は含まない) 部分床義歯(PD)と総義歯(FD)の名称での使用頻度が高い。 |
キシリトール | 白樺やトウモロコシに含まれる成分を元に作られる甘味料。 口腔内の細菌による酸の産生がほとんどなく、またミュータンス菌の一部の代謝を阻害することか ら、非う蝕性甘味料として知られる。 | |
基底結節 | キテイ? ケッセツ | 前歯の舌に面している側で、歯ぐきに近い盛り上がった部分のこと。 |
臼歯 | キュウシ | ものをすり潰す役割をもつ、前から4番目よりも奥の歯のこと。また、この部分全体を臼歯部(きゅう しぶ)と言う。 |
キュレット | 歯根についた歯石等を取り除くために使う歯科器具のこと。 | |
頬小帯 | キョウ ショウタイ | ほっぺたの内側の粘膜と歯ぐきをつなぐ細いひだのような部分のこと。 |
矯正 | キョウセイ | 歯並びに問題がある場合に、ワイヤーやブラケットを装着して少しずつ力をかけることで 歯を動かし、綺麗な歯並びに治す歯科治療。 |
頬側 | キョウソク | ほっぺた側のこと。B(buccal side)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』 『近心(正中側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
局所麻酔 | キョクショ マスイ | 治療をする部分だけに、直接麻酔を注射して痛みを無くす、体への負担が少ない麻酔方法。 |
齦頬移行部 | ギンキョウ イコウ ブ | 歯の外側の歯齦(しぎん)(歯肉)から頬の粘膜に移行する溝の部分のことです。 |
金合金 | キンゴウキン | 歯科用金属で、貴金属なので金属アレルギーの恐れが少ない。 |
銀合金 | ギンゴウキン | 乳歯の詰め物や、根管治療後のかぶせ物の土台によく使われる歯科用金属。 |
近心 | キンシン | 正中に近い方向のこと。M(Media lside)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』『近心(正中 側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
金属床義歯 | キンゾク ショ ウ ギシ | 土台(床)の部分が金属の入れ歯が金属床です。強度に優れた金属のため、薄くて軽い快適な入 れ歯をつくることができます。 違和感が少ないだけでなく、金属の優れた熱伝導率により食べ物の 温度を敏感に感じることができ、食感を楽しむことができます。また、適度な密着感により会話も楽 になります。 |
金銀パラジウム合金 | 歯の詰め物やかぶせ物によく使われる歯科用金属。 | |
筋・筋膜痛 | キン? キンマク ツウ | 主に肩や首の筋肉や咀嚼筋の慢性的な疲労が原因で起こる、筋肉痛が原因の歯の痛みのこと で、非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)のひとつ。 |
楔状欠損 | クサ ビ ジ ョ ウ ケッソン | 歯ぎしりによるアブフラクションなど様々な原因によって、歯の生え際がくさび状にえぐれてしまった 状態のことで、くさび状欠損(wedge shaped dehect)を略してWSDとも言う。 |
グラインディング | 歯ぎしりの一種で、歯をギリギリと擦り合わせること。睡眠中の歯ぎしりというと主にこれを指す。 | |
クラウン | 削った部分が多く、詰め物では埋められない場合に作る、歯の全体を覆うかぶせ物のこと。 | |
グラスアイオノマーセメント | 有機セメントの一種で、歯質(エナメル質・象牙質)と金属に接着性があり、フッ素徐放性を示す材 料である。その用途は多岐に渡り、成形歯冠修復材、裏層材、合着材、窩溝填塞材(フィッシャー シーラント)などとして用いられる。 | |
クラスプ | 残っている歯に引っ掛けて入歯を安定させる、バネのような装置のこと。 | |
クラック | ヒビのこと。歯に入ったヒビは細菌の住処になるため、虫歯の原因になりやすい。特に歯根部まで 達しているようであれば、膿んでしまったり骨が破壊されたりするため、歯を残すことが困難になる。 | |
クリアランス | いくつかの意味があるが、歯科用語として使われる場合は、間隔・空間といった意味で、上下の歯 の間のこと。 | |
グルカン | ミュータンス菌が糖質を分解して作る、ねばねばした物質の事で、これが歯の表面を覆ってプラー クとなる。 | |
クレーター | 歯冠乳頭に見られるクレーター状のくぼみのこと。 | |
クレフト | 不適切な歯磨きや噛み合せの異常などが原因で起こる、V字型やU字型の歯ぐきの裂け目のこと。 | |
クレンチング | 歯ぎしりの一種で、歯を強く噛み締めたり食いしばること。 | |
クローズドロック | 顎関節症が進行して、口が思うように開けられない状態のこと。 | |
経過観察 | ケイカ? カンサツ | 治療が進まない時や、様子を見て治り具合を見たい時などに使います。 |
傾斜 | ケイシャ | 正常な歯列から傾いてずれていること。 |
形成 | ケイセイ | 詰め物・かぶせ物などの型取りのために、支台歯や歯質を削って形を整えること。 |
外科的侵襲 | ゲカテキ??? シンシュウ | 手術や抜歯などの外科処置によって、体に痛みなど何らかの影響があること。 |
結合組織移植術 | ケツゴウソシキ? イショク ジュツ | インプラントを埋入する部分が、歯肉退縮 ( 歯肉が痩せて薄くなっている状態 ) や、抜歯後の歯 槽堤 ( 歯を抜いた後にできる土手のこと ) の陥没した部分がある場合に、口蓋から結合組織のみ を採取し、歯肉退縮を起こしている部分の上皮と骨膜との間に結合組織を移植し、歯肉を増やす方 法です。 |
結合組織移植術 減張切開 |
ゲンチョ ウ セッカイ | 口腔外科の手術では多くの場合、歯肉を含めて骨膜の裏打ちのある粘膜骨膜弁を作ることが多 い。この弁を延長して欠損部を被覆しなければならない場合には、弁の延長を必要とする。骨膜の 下を広範囲に剥離しても骨膜は伸びないので、結果として弁は延長することはできない。骨膜の切 開が必要であるとともに、粘膜骨膜弁の延長が必要となり、骨膜へのテンションを避けるための切 開が減張切開である。 |
欠損 | ケッソン | 歯が根っこから全て失われてしまった状態のこと、失われてしまった部分のこと。 |
血餅 | ケッペイ | ゼリー状に凝固した血液のこと。傷口の保護や修復のためにとても重要で、歯を抜歯したときに血 餅の形成が不十分だと、治癒不全になってしまうこともある。 |
犬歯 | ケンシ | 真ん中から三番目の永久歯のこと。 |
犬歯誘導 | ケンシ? ユウドウ | 顎を左右にずらしたときに、上下の犬歯(前から三番目の歯)だけが噛み合って奥歯に隙間がで き、奥歯が噛んでいない状態になる噛み合わせのことで、バランスの良い理想的な噛み合わせと 言われる。 |
コア | 削った部分が多く、詰め物では埋められない場合に、歯の強度を増す為にかぶせ物の下に立てる 土台のこと。アバットとも言う。 | |
口角 | コウカク | 上唇と下唇が繋がっている境目の部分。この部分が切れてしまう病気を口角炎(こうかくえん)と言 う。 |
口蓋 | コウガイ | 鼻と口を分けるしきりとなる、上あごの天井部分のこと。 |
口蓋側 | コウガイソク | 口蓋側(べろ側)のこと。P(Paratal lside)で略して表記することもある。 口腔内の位置関係は、『頬側・唇側(歯の表側方向)⇔舌側・口蓋側(歯の裏側方向)』『近心(正中 側)⇔遠心(奥歯側)』の二つを組み合わせて表現する。 |
口蓋裂 | コウガイレツ | 先天性異常のひとつで、上あごをつくる部分が癒合せずに、口蓋が裂けた状態で生まれてくる赤 ちゃんの病気。鼻と口を分けるしきりがないため、食べたものが鼻から出たり、声が鼻からもれたり する。口唇裂と合わせて口唇口蓋裂とも言われる。 |
口腔 | コウクウ | 口の中のこと。 |
口腔カンジダ症 | コウクウ ショウ | 日和見感染症の一種で、口の常在するカンジダ菌の異常繁殖によって起こる口の病気です。 乳幼児やお年寄りに見られる、カンジダ菌(カビの一種)によって頬の内側・舌・口唇などの粘膜に 白いできものができる病気。 口腔ケアが足りない場合も起こる病気である。 |
口腔外科 | コウクウゲカ | 口の中に関しての外科的処置を行う、歯科診療科目のうちのひとつ。 |
口腔前庭 | コウクウゼンテイ | 上下唇と頬粘膜の内側で上下の歯列弓との間にできる空間。 |
咬合 | コウゴウ | 噛み合わせのこと。 |
咬合採得 | コウゴウ サイトク | 歯科技工物を作るにあたって、上下の歯の噛み合わせを調べること。BT(バイト)とも言う。 |
咬合紙 | コウゴウ シ | 噛み合わせの状態を確認するために、強く当たる部分に色を付けるための赤または青い紙のこ と。 |
咬合小面 | コウゴウ ショ ウ メン | 上の歯と下の歯の噛み合わせで磨耗した面のこと。ファセットとも言う。 |
咬合神経症 | コウゴウ シンケイショウ | 歯ぎしりのこと。 |
咬合性外傷 | コウゴウセイガイショウ | 咬合性外傷とは、生理範囲を超えた強い咬合力によって、あるいは歯周組織の機能や構造が損な われた場合には、生理的範囲内の咬合力により、歯周組織、とくに歯根膜や歯槽骨が破壊される こと。一方、外傷性咬合とは、歯周組織に外傷性変化(咬合性外傷)を起こしやすいような咬合の 状態をいう。これは、高すぎる歯科補綴物や充填物などによることが多い。外傷性咬合は原因であ り、咬合性外傷は症状【結果】であるが、両者の使い分けに統一性がないため、混同して用いられ ることがあるので、注意が必要である。。歯周組織が健全な歯に、歯ぎしりなど強い力が加わって 起こる「一次性咬合性外傷」と、歯周病などで支えが弱くなった歯に通常の噛む力が加わって起こ る「二次性咬合性外傷」に分類される。 |
咬合調整 | コウゴウ チョウセイ | 噛み合わせのバランスが悪く、一部の歯に必要以上の負担がかかってしまっている時に、歯を少し 削る事によって、噛み合わせを調整すること。 |
咬合平面 | コウゴウヘイメン | 歯を噛み合わせた時に、上下の歯が接する平面のことで、入歯を作る時等に噛み合わせの基準となる。 |
咬合面 | コウゴウメン | 噛み合わせたときに上下の歯が接する部分のこと。O面と表記することもある。 |
鉤歯 | コウシ | 入れ歯を安定させるために、クラスプを引っ掛ける支えになる歯のこと。 |
硬質レジン | コウシツレジン | 歯の詰め物やかぶせ物によく使われる、プラスチックのような歯科材料で、磨耗や変色に弱いと いった欠点がある。 |
硬質レジンジャケット冠 | コウシツ レジンジャケット カン | (ハードレジンジャケットクラウン)の略を良く使用し、合成樹脂で出来た白い補綴物のこと。 |
口唇口蓋裂 | コウシンコウガイレツ | 先天性異常の一つで、左右の口蓋突起の癒合が不完全な状態で生まれてくる赤ちゃんの病気で、 口蓋裂と口唇裂の総称。 |
口唇ヘルペス | コウシン | 唇の周り等に水泡が出来てしまう感染症の一種で、疲労やストレス等で免疫力が低下している時 にかかりやすい。 |
口唇裂 | コウシンレツ | 先天性異常のひとつで、左右の唇がくっつかずに、口唇の一部に裂け目ができて生まれてくる赤 ちゃんの病気。亀裂が鼻まで達してしまうこともある。唇裂、または口蓋裂と合わせて口唇口蓋裂と も言われる。 |
合着 | ゴウチャク | 歯と修復物の間の凹凸したところにセメントが入り込んで固まると、 くっついて、とれないようになるという機械的な原理。無機セメントで、リン酸亜鉛系、アイオノマー系 などが使われいます。欠点としては長い年月を経て、お口の中にセメントが溶け出してしまいます。 |
口底 | コウテイ | 舌の下の、口の底の部分のこと。 |
口底癌 | コウテイガン | 口腔癌の一種で、舌の下の、口の底の部分にできる癌のこと。 |
咬頭 | コウトウ | 臼歯の先端の尖った頭の部分のこと。 |
口内炎 | コウナイエン | 口の中の粘膜が赤く腫れたり、できものができたりする病気のこと。 |
咬耗 | コウモウ | 歯ぎしりや強い噛み締めなど、上下の歯の噛み合わせによって歯が削れること。噛み合わせで強く 当たっている部分に見られることが多い。 |
誤嚥 | ゴエン | 異物が誤って気管に入ってしまうこと。 |
誤嚥性肺炎 | ゴエンセイハイエン | 異物が気管に入ってしまうことで生じた肺炎のこと。健康な人は異物が気管に入ると、激しく咳き込 むことで異物を外に出すが、高齢者や咳反射の低下している人は、異物を出すことができないた め、異物が気管支まで入ってしまい、肺炎を起こす。 |
骨 | コツ | 骨(ほね)のこと。 |
骨移植 | コツイショク | インプラント治療をしたいが骨が足りない場合などに、他の部位から採取した骨片を移植して骨量 を増やすこと。 |
骨粗鬆症 | コツソショウショウ | 骨芽細胞が新しい骨を作り出す速度よりも、破骨細胞が古くなった骨を吸収する速度が高いこと で、骨に小さな穴がたくさん出来てしまい、骨が弱くなってしまう病気。 |
骨誘導再生法 | コツユウドウサイセイホウ | 欠損した歯槽骨や顎骨などの骨組織の再生を促す治療方法です。 インプラントを埋め入れるために十分な骨の量がない場合などに利用されます。 |
歯周組織再生誘導法 | シシュウソシキ? サイセイユウドウホウ | 特殊な膜を貼ることによって、歯周病などによって破壊された骨を含む歯周組織を再生する治療方 法。 |
骨隆起 | コツリュウキ | 骨が異常に発育することによって出来る、下あごや口蓋のふくらみのこと。 |
4/5冠 | ゴブンノヨンカン | 歯の五面のうちの四面を覆うかぶせ物のこと。 |
根管 | コンカン | 歯髄の通っている管状の部分のことで、通常は中切歯~犬歯は1根管、小臼歯は1~2根管、大臼 歯は3~4根管ある。 |
根管治療 | コンカン チリョウ | 虫歯が進行して歯髄が死んでしまった時や、病気に感染して膿を持ってしまった時に行う、 歯の根っこの治療のこと。状態が良くなったら歯根の中に詰め物をしてからかぶせ物を入れる。 |
根管充填 | コンカン ジュウテン | 根管治療が済んできれいになった歯根の中に、細菌等が入らないように隙間無く詰め物(ガッタ パーチャ)をする治療のこと。 |
根尖 | コンセン | 歯根の尖端のこと。 |
根尖性歯周炎 | コンセンセイシシュウエン | 歯の根の中は神経が死んでしまうと細菌が繁殖し、歯の神経が死んでしまうと、血液が流れなくな るため白血球などの免疫機能が働かなくなり、細菌を歯の根の外へ出す力がなくなる。そのため歯 の神経が入っていた空洞の歯髄腔(しずいくう)が感染し、歯の中と唯一つながっていた歯の根の 先の根尖から細菌が毒素を出す。この毒素や細菌が歯の周りの歯周組織に炎症を起こし、根尖性 歯周炎となる。 |
根尖切除術(歯根端切除術) | コンセンセツジョジュツ (シコン? タンセツジョジュツ) |
歯肉の一部を切開・剥離して、歯根部にある根尖病巣を取り除くと共に、汚染された歯根の先端を 一部切除する手術のこと。 |
根尖病巣 | コンセンビョウソウ | 歯髄にまで進行した虫歯や、根管治療後の根管の腐敗、歯根破折など様々な要因によって 歯根の先端にできた膿の袋のこと。またはそれが原因で炎症を起こしている症状のこと。 歯根嚢胞・根尖病変・根尖性歯周炎などとも言う。 |
コンタクト | 歯列において隣在歯どうしが接触する部分をいい、一般的に前歯部では頬舌的な中央に位置し、 垂直的には中央から切端側1/3、臼歯部では頬側1/3、咬合面側1/3に位置している。そしてこの存 在により、隣接する歯の鼓形空隙(歯間)が形成される。 | |
根分岐部病変 | コンブンキ? ブ? ビョウヘン | 歯根が2~3本ある複根歯(上あごの大臼歯、小臼歯、下あごの大臼歯)の歯根が分かれる部分に 生じる病気による変化。歯周病などが原因で歯根の間の骨がなくなり、悪化した場合、貫通する。 進行程度により、処置が異なる。 |
コンポジットレジン | ごく小さな虫歯などの治療に使われる、プラスティックの詰め物のこと。 |